韓国伝統市場グルメ|広蔵市場・通仁市場で食べるべき7品【2026年版】
シドニーで15年暮らし、日本を30回以上訪れた私Joshuaが、ソウルの伝統市場で出会った忘れられない味覚体験をご紹介します。観光地とは一線を画す、現地の生活に根ざした市場で味わう本物の韓国料理。その香り、音、そして人々の温もりをお伝えできれば幸いです。
Quick View|この記事で分かること
- 広蔵市場と通仁市場の代表グルメ7選
- 市場ごとの特徴と営業時間
- 葉銭システムの利用方法(通仁市場)
- 予算別おすすめコース
- 支払い方法と注意点
1. 広蔵市場(クァンジャンシジャン)|100年の歴史が息づく美食の殿堂
市場の魅力
1905年に開設された広蔵市場は、ソウル最古の常設市場として100年以上の歴史を誇ります。地下鉄5号線「鍾路5街(チョンノオガ)」駅から徒歩3分という便利な立地ながら、観光地化されすぎていない素朴な雰囲気が残されています。
市場に足を踏み入れると、熱々の油で揚げる音、商人たちの活気ある掛け声、そして香ばしい緑豆の香りが鼻腔をくすぐります。特に「うまいもん通り」と呼ばれる食べ歩きエリアは、朝9時から夜11時まで賑わい続ける、まさにソウルの胃袋とも言える場所です。
1-1. ビンデトック(빈대떡)|緑豆のチヂミ
広蔵市場を代表する名物料理です。緑豆を挽いた生地に豚肉、キムチ、ニラ、もやしを混ぜ込み、大きな鉄板でカリッと焼き上げます。外はサクサク、中はもっちりとした食感のコントラストが絶妙で、一口噛むと緑豆特有の香ばしさと野菜の旨味が口いっぱいに広がります。
原祖順姫ネビンデトック(원조순희네빈대떡)
住所: ソウル特別市鍾路区鍾路32キル5 / 서울특별시 종로구 종로32길 5
営業時間: 月~土 09:00~23:00、日曜定休
価格帯: KRW 10,000~15,000 (約 JPY 1,100~1,650)
最寄り駅: 地下鉄5号線 鍾路5街駅 から徒歩3分
Joshua's Memo: 鉄板で焼き上げる瞬間の音と香りは、日本の屋台とはまた違った力強さがあります。特に肌寒い季節に訪れると、その温もりが身に染みます。マッコリとの相性も抜群で、現地の方々に混じって立ち食いするのが通の楽しみ方です。
1-2. マヤッキンパ(마약김밥)|中毒性のあるミニ海苔巻き
「マヤッ(麻薬)」という名の通り、一度食べたら止まらなくなる中毒性を持つミニサイズの海苔巻きです。ごま油をたっぷり染み込ませたご飯、たくあん、人参、ほうれん草といったシンプルな具材ですが、この絶妙なバランスが癖になります。
一口サイズで食べやすく、5個入りで約KRW 3,000(約JPY 330)と非常にリーズナブル。広蔵市場に来たら必ず試していただきたい一品です。
モニョキンパ(모녀김밥)
住所: ソウル特別市鍾路区東湖路403-23 / 서울특별시 종로구 동호로 403-23
営業時間: 毎日 08:30~18:00
価格帯: KRW 3,000~5,000 (約 JPY 330~550)
最寄り駅: 地下鉄5号線 鍾路5街駅 から徒歩3分
1-3. ユッケ(육회)|新鮮な生肉の贅沢
広蔵市場には「ユッケ通り」と呼ばれるエリアがあり、約20軒以上の店舗が軒を連ねています。新鮮な韓牛の赤身を細切りにし、ごま油、醤油、砂糖、すりおろしたニンニクで味付けした一品です。生卵の黄身を絡めていただくと、口の中でとろけるような滑らかさと甘みが広がります。
プチョンユッケ(부촌육회)
住所: ソウル特別市鍾路区昌慶宮路88-1 / 서울특별시 종로구 창경궁로 88-1
営業時間: 毎日 09:00~22:00
価格帯: KRW 15,000~25,000 (約 JPY 1,650~2,750)
最寄り駅: 地下鉄5号線 鍾路5街駅 から徒歩3分
Joshua's Memo: ミシュランガイドにも掲載されたプチョンユッケは常に行列ができていますが、待つ価値は十分にあります。ただし、生肉が苦手な方や胃腸が敏感な方は無理をせず、他の加熱料理を選ばれることをおすすめします。
1-4. ソンカルグクス(손칼국수)|手打ちうどん
Netflixのドキュメンタリー「ストリートフードファイター」で紹介され、一躍有名になった手打ちカルグクスの店です。小麦粉を練った生地を手で伸ばし、包丁で切った麺を煮干しと昆布の出汁で煮込みます。もっちりとした食感と優しい味わいのスープが、辛い料理で疲れた胃を癒してくれます。
ハルモニカルグクス(할머니칼국수)
住所: 広蔵市場内「うまいもん通り」エリア / 광장시장 먹자골목
営業時間: 月~土 10:00~18:00、日曜定休
価格帯: KRW 6,000~8,000 (約 JPY 660~880)
最寄り駅: 地下鉄5号線 鍾路5街駅 から徒歩3分
2. 通仁市場(トンインシジャン)|葉銭で楽しむ自分だけのお弁当
市場の魅力
景福宮と仁王山の間に位置する通仁市場は、西村(ソチョン)エリアの住民の台所として親しまれてきた市場です。広蔵市場ほどの規模はありませんが、「お弁当カフェ」という独自のシステムで人気を集めています。
地下鉄3号線「景福宮(キョンボックン)」駅から徒歩7分ほど歩くと、静かな住宅街の中に市場の入口が現れます。古き良き韓国の市場の雰囲気を残しながらも、清潔で洗練された印象を受けます。
2-1. 葉銭(ヨプチョン)お弁当カフェシステム
通仁市場の最大の特徴は、朝鮮時代の貨幣「葉銭」を使ったお弁当カフェシステムです。利用方法は以下の通りです。
利用手順:
- お弁当カフェ2階の受付で葉銭を購入(基本セットKRW 5,000で10枚)
- 空のお弁当箱と市場マップを受け取る
- マップに記載された加盟店で好きなおかずと交換
- カフェに戻ってご飯(葉銭2枚)とスープ(葉銭2枚)を購入
- 2階の飲食スペースで食事を楽しむ
お弁当カフェ・通(도시락카페 통)
住所: ソウル特別市鍾路区紫霞門路15キル18 / 서울특별시 종로구 자하문로15길 18
営業時間: 水~月 11:00~15:00(土日 11:00~16:00)、火曜定休
価格帯: 葉銭10枚セット KRW 5,000 (約 JPY 550)
最寄り駅: 地下鉄3号線 景福宮駅 から徒歩7分
【実用情報】 葉銭の販売は平日15:00頃、週末16:00頃までと比較的早めに終了します。確実に体験したい方は14:00までに訪問されることをおすすめします。使い切れなかった葉銭は受付で現金に払い戻し可能です。
2-2. 油トッポッキ(기름떡볶이)|通仁市場の名物
一般的な辛いトッポッキとは異なり、醤油ベースの甘辛いタレで炒めた「油トッポッキ」が通仁市場の名物です。コチュジャンを使わないため、辛いものが苦手な方でも安心して楽しめます。もちもちとした餅の食感と香ばしい醤油の風味が絶妙にマッチしています。

ヒョジャドンタッコチ(효자동닭꼬치)
住所: 通仁市場内 お弁当カフェ加盟店 / 통인시장 도시락카페 가맹점
営業時間: 水~月 11:00~15:00、火曜定休
価格帯: 葉銭2~3枚 (約 JPY 110~165)
最寄り駅: 地下鉄3号線 景福宮駅 から徒歩7分
Joshua's Memo: お弁当カフェでおかずを選ぶ体験は、まるで宝探しのようでした。言葉が通じなくても、店主の方々が親切に指差しで説明してくださり、温かい交流が生まれます。シドニーの多文化環境で暮らしてきた私にとって、この非言語コミュニケーションの温もりは特別なものでした。
2-3. 手作りキムチと伝統おかず
通仁市場のお弁当カフェ加盟店では、白菜キムチ、大根の水キムチ、チャプチェ(春雨炒め)、ジャガイモの煮物、魚の煮付けなど、韓国の家庭料理を少量ずつ楽しめます。どれも手作りの温もりを感じられる優しい味付けで、日本の方にも馴染みやすいと感じました。
Real Story|私が体験した市場の温もり
広蔵市場を初めて訪れた日のことは今でも鮮明に覚えています。ビンデトックの屋台でおばあさんが鉄板に生地を流し込む瞬間、ジューッという音と共に立ち上る湯気と香ばしい香り。その周りには常連客と思しき人々が椅子に腰掛け、マッコリを片手に笑い合っていました。
私が日本語で困っていると、隣に座っていた韓国人の若者が英語で助けてくれました。「ここのビンデトックは本当に美味しいから、必ずマッコリと一緒に食べてね」と。その一言がきっかけで、私は市場という場所が単なる食事の場ではなく、人と人とが繋がる社交の場であることを理解しました。
通仁市場のお弁当カフェでは、言葉の壁を越えた体験がありました。葉銭を手に市場を巡っていると、ある店主のおばさんが私のお弁当箱を覗き込み、「もっとこれも入れなさい」とおかずを追加してくれたのです。葉銭を受け取らずに。その小さな親切が、旅の最も温かい思い出のひとつになっています。
予算別おすすめモデルコース
【KRW 10,000以内コース(約JPY 1,100)】軽食派におすすめ
- 広蔵市場:マヤッキンパ(KRW 3,000)
- 広蔵市場:クァベギ(ねじり揚げドーナツ)(KRW 2,000)
- 通仁市場:葉銭お弁当カフェ(KRW 5,000)
【KRW 20,000~30,000コース(約JPY 2,200~3,300)】定番グルメ満喫
- 広蔵市場:ビンデトック(KRW 12,000)
- 広蔵市場:ソンカルグクス(KRW 7,000)
- 広蔵市場:マッコリ1本(KRW 3,000)
- 通仁市場:油トッポッキ単品購入(KRW 5,000)
【KRW 40,000以上コース(約JPY 4,400~)】贅沢グルメ体験
- 広蔵市場:プチョンユッケ(KRW 20,000)
- 広蔵市場:ビンデトック(KRW 12,000)
- 広蔵市場:ソジュ(焼酎)またはビール(KRW 4,000)
- 通仁市場:葉銭お弁当カフェ(KRW 10,000で葉銭20枚購入)
Practical Guide|知っておくと便利な実用情報
営業時間と定休日
広蔵市場:
- 市場全体:毎日 09:00~18:00(店舗により異なる)
- うまいもん通り:毎日 09:00~23:00(日曜は一部店舗が休業)
- 定休日:旧正月・秋夕(チュソク)当日
通仁市場:
- 市場全体:毎日 07:00~21:00(店舗により異なる)
- お弁当カフェ:水~月 11:00~15:00(土日 11:00~16:00)、火曜定休
- 定休日:毎月第3日曜日
アクセス方法
広蔵市場:
- 地下鉄1号線「鍾路5街(チョンノオガ)」駅 8番出口 徒歩1分
- 地下鉄2号線・5号線「乙支路4街(ウルチロサガ)」駅 4番出口 徒歩5分
通仁市場:
- 地下鉄3号線「景福宮(キョンボックン)」駅 2番出口 徒歩7分
- 地下鉄3号線「安国(アングク)」駅 1番出口 徒歩10分
支払い方法とお得な決済手段
広蔵市場:
- 多くの屋台は現金のみ対応(一部クレジットカード可)
- 日本の旅行者に便利な決済手段:
- WOWPASS: チャージ式プリペイドカードで市場でも使用可能な店舗増加中
- TravelLog: 両替レートが有利で、現金チャージがスムーズ
- ATMは市場入口付近のコンビニ(CU、GS25)で利用可能
通仁市場:
- お弁当カフェの葉銭購入:現金・クレジットカード両方対応
- 市場内の小規模店舗:主に現金のみ
注意事項
- 混雑時間帯: 広蔵市場は昼12:00~14:00、夕方18:00~20:00が最混雑。座席確保が難しい場合があります。
- 衛生面: 屋台の共用テーブルでは、使用後のティッシュや箸は各自で片付けましょう。
- 写真撮影: 商品や店舗の撮影は基本的にOKですが、店主や他のお客様を撮る際は一声かけるのがマナーです。
- 持ち帰り: ほとんどの料理はテイクアウト可能ですが、ユッケなど生ものは早めに召し上がることをおすすめします。
- 言語: 英語・日本語が通じる店は限られますが、指差しやスマホの翻訳アプリで十分コミュニケーション可能です。
FAQ|よくある質問
Q1. 市場は朝早くから営業していますか?
広蔵市場の食べ歩きエリアは朝9時頃から開店する店舗が多いですが、一部のユッケ屋台は10時以降の営業です。通仁市場のお弁当カフェは11時オープンですので、午前中に両市場を巡るなら広蔵市場を先に訪れることをおすすめします。
Q2. 一人でも楽しめますか?
もちろんです。特に広蔵市場の屋台は立ち食いスタイルが多く、一人旅の方でも気軽に利用できます。通仁市場のお弁当カフェも一人利用大歓迎で、2階の飲食スペースには一人席も用意されています。
Q3. 辛いものが苦手ですが大丈夫ですか?
ビンデトック、カルグクス、マヤッキンパ、通仁市場の油トッポッキなど、辛くない料理も豊富にあります。注文時に「メプチ アナヨ(辛くしないでください)」と伝えれば、調整してくれる店舗もあります。
Q4. 市場内にトイレはありますか?
広蔵市場には市場内に公共トイレがありますが、清潔度は日本の基準と異なる場合があります。近隣のカフェやコンビニのトイレを利用するのも一案です。通仁市場のお弁当カフェには比較的清潔なトイレが設置されています。
Q5. 予算はどのくらい用意すれば良いですか?
一人あたりKRW 15,000~20,000(約JPY 1,650~2,200)あれば、代表的な料理を数品試せます。お酒も楽しみたい場合はKRW 30,000(約JPY 3,300)程度を目安にすると良いでしょう。
おわりに
ソウルの伝統市場は、単なる食事の場を超えて、韓国の人々の暮らしと文化が息づく生きた博物館のような存在です。広蔵市場の活気あふれる喧騒、通仁市場の温かな人情。それぞれが異なる魅力を持ち、訪れる者の心に深く刻まれます。
日本の築地市場や錦市場とはまた違った、韓国独自の市場文化。その中で味わう一皿一皿には、作り手の想いと歴史が詰まっています。次回ソウルを訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。きっと忘れられない味覚体験が待っているはずです。
法的事項・免責事項
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