韓国「小都市」完全ガイド — ソウルに飽きた日本人リピーターが2026年に行くべき10都市【KTO公式"韓国小都市30選"を韓国ローカルが解説】

 シドニーで15年暮らし、日本を30回以上訪れたソウル在住の韓国人ライターJoshuaです。日本人の方が韓国をもっと安心して楽しめるように、実体験ベースで情報をまとめました。

2025年、韓国を訪れた日本人観光客は過去最多の365万人。そのうち約76.8%がソウルだけを訪問したというデータがあります。つまり、10人中約8人が同じエリアを回っている計算です。

3回目、4回目の訪韓を控えて、こう感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。「明洞、東大門、江南のカフェ……もう十分見た」と。

2026年7月、韓国観光公社(KTO)が「韓国小都市30選」という公式キャンペーンを正式に発表しました。ソウル一極集中を解消し、日本人リピーターに新しい選択肢を提案する国家プロジェクトです。私自身、この30都市のうち22都市を実際に訪れた経験があります。

江陵コーヒー通り海岸沿いのカフェ風景


この記事でわかること

・KTO公式「韓国小都市30選」キャンペーンの背景 ・日本人リピーターに実際におすすめできる10都市の実データ ・KTX/高速バス料金と所要時間(2026年最新) ・都市別モデル日程3パターン ・地方旅行で日本語がどこまで通じるか

なぜ今「小都市」なのか

韓国政府がこの動きを進める背景には、明確な理由があります。ソウルへの一極集中が、地方経済と観光インフラのバランスを崩しているんです。

一方、日本人リピーターの側にも動機があります。「韓国は好きだけど、ソウルはもう見尽くした」——これ、正直な声だと思います。実際、KTXの発達で、ソウルからほとんどの都市が3時間以内。日帰りや1泊で十分楽しめる距離感なんですよね。

【比較早見表】日本人リピーター向け10都市

都市ソウルから推奨滞在主なテーマ
江陵(カンヌン)KTX 約2時間1泊2日コーヒー・海
全州(チョンジュ)KTX 約1時間40分1泊2日韓屋・グルメ
麗水(ヨス)KTX 約3時間2泊3日夜景・ドラマ聖地
束草(ソクチョ)高速バス 約2時間20分1泊2日雪岳山・海鮮
水原(スウォン)地下鉄 約1時間日帰り世界遺産・カルビ
春川(チュンチョン)ITX 約1時間20分日帰り〜1泊タッカルビ・南怡島
江華島(カンファド)バス 約2時間日帰り歴史・自然
慶州(キョンジュ)KTX 約2時間1泊2日千年古都
統営(トンヨン)高速バス 約4時間2泊3日海の絶景
蔚山(ウルサン)KTX 約2時間20分1泊2日鯨文化・大王岩

※あくまで目安です。所要時間・料金は季節や便により変動しますので、最新情報を各予約サイトでご確認ください。

KTX/バス圏内の"接近しやすい"4都市

1. 江陵(カンヌン)— コーヒーと海の街

平昌オリンピック以降、インフラが大きく改善された街です。安木(アンモク)海岸沿いにコーヒー通りがあり、海を眺めながらのカフェ巡りが定番。ソウルからKTXで約2時間、料金は片道約27,600ウォン(約3,100円)前後。

正直に言うと、私が個人的に「日本人の友人が来たら最初に勧める」場所です。街のサイズがちょうどよく、迷子になりにくいんです。

2. 全州(チョンジュ)— 韓屋村とビビンバの本場

韓屋約700棟が並ぶ全州韓屋村は、写真映え確定です。ビビンバの発祥地としても知られていますよね。KTXで約1時間40分、片道約34,800ウォン(約3,900円)前後。

全州韓屋村の伝統家屋の街並み


韓屋ステイ体験が可能な宿もあり、これは日本の京都町家宿とはまた違った趣があります。

3. 麗水(ヨス)— 夜の海で有名な港町

「麗水の夜の海」というK-POPの名曲でも知られる、夜景が美しい街。ケーブルカーから見下ろす港の夜景は、正直、想像以上でした。KTXで約3時間、片道約47,200ウォン(約5,300円)前後。

麗水の夜の海と港の夜景


4. 束草(ソクチョ)— 雪岳山の玄関口

雪岳山(ソラクサン)国立公園への拠点。秋の紅葉時期は圧巻です。イカスンデや干し明太など、束草ならではの海鮮グルメも見逃せません。ソウルから高速バスで約2時間20分、片道約17,800ウォン(約2,000円)前後。

ソウル日帰り可能な3都市

5. 水原(スウォン)— 世界遺産の城郭都市

ユネスコ世界遺産の水原華城があります。ソウルから地下鉄1号線で約1時間、料金は約2,150ウォン(約240円)。日帰りコストパフォーマンスは、この10都市の中でも群を抜いています。

水原華城の石造城壁と門



王カルビが名物。夜のライトアップされた城壁沿いを歩くだけでも、行った価値があります。

6. 春川(チュンチョン)— タッカルビと南怡島

「冬のソナタ」ロケ地の南怡島(ナミソム)で有名ですね。ソウルからITX青春(チョンチュン)で約1時間20分。タッカルビの本場でもあります。

7. 江華島(カンファド)— 歴史と自然のバランス

高麗時代の首都だった歴史ある島。地下鉄+バスで約2時間で到着。都会の喧騒を離れたい方にとっては、隠れた癒しスポットだと感じています。

釜山圏の拡張型3都市

8. 慶州(キョンジュ)— 千年の古都

新羅王朝の首都だった街。仏国寺、石窟庵など世界遺産が集中しています。KTXで約2時間、片道約49,200ウォン(約5,500円)前後。

奈良や京都が好きな日本人の方には、感覚的にしっくり来るのではないでしょうか。

9. 統営(トンヨン)— 韓国のナポリと呼ばれる港町

閑麗水道(ハルリョスド)の絶景と、生牡蠣で有名。ソウルから高速バスで約4時間と少し遠いですが、その分観光客は少なめで、ゆっくり過ごせる街です。

10. 蔚山(ウルサン)— 鯨と大王岩の街

工業都市のイメージが強い蔚山ですが、実は鯨文化村や大王岩公園など、自然観光資源が豊富です。KTXで約2時間20分。

KTXの予約と乗り方

KTX予約の基本 (2026年最新)

公式アプリ: Korail Talk (日本語対応あり)

外国人サイト: Korail Global (英語予約可能)

支払い: 海外発行カード対応 (公式サイト経由)

座席: 一般室と特室あり、繁忙期は事前予約推奨

Practical Guide:地方旅行の実践ポイント

・日本語対応:主要駅の観光案内所には日本語スタッフ常駐の傾向あり。ただし地方の食堂ではメニュー翻訳アプリがあると安心です ・決済:大都市はカード可能ですが、地方の伝統市場や個人商店は現金対応のみのケースもあります ・タクシー:Kakao Tアプリの事前ダウンロードを強くおすすめします。地方では流しのタクシーが少ない傾向があります ・繁忙期:桜(3-4月)、紅葉(10-11月)、旧正月・秋夕(추석)は事前予約必須

FAQ

Q1. 韓国語が話せなくても地方旅行は大丈夫ですか? A. 主要観光地の案内所やホテルは日本語または英語対応が進んでいます。翻訳アプリ(Papago推奨)があれば、食堂や商店でも問題になりにくいです。

Q2. どの都市が初心者に一番おすすめですか? A. アクセスの良さと観光密度から、江陵か全州が入りやすいと感じています。両方ともKTX一本で行けて、街のサイズもちょうどよいです。

Q3. 予算はソウルとどれくらい違いますか? A. 宿泊費と食事は地方の方が明らかに安いです。目安として、ソウルより2〜3割低い印象があります。KTX代を含めても、総額はソウル延泊よりお得になるケースが多いです。

【旅のヒント:これだけは忘れずに!】

・KTX予約はKorail Talkアプリで直接が最安 ・地方タクシーはKakao Tアプリ必須 ・繁忙期(桜・紅葉・旧正月)は2ヶ月前予約が安心 ・現金を少額(10万ウォン程度)携帯すると地方でも困りません

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